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現行訳指摘: 04-git-server/protocols #131

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matsuand opened this issue Oct 19, 2020 · 0 comments
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現行訳指摘: 04-git-server/protocols #131

matsuand opened this issue Oct 19, 2020 · 0 comments

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matsuand commented Oct 19, 2020

指摘箇所1

原文
Here we'll discuss what they are and in what basic circumstances
you would want (or not want) to use them.

現行訳
ここでは、それぞれがどんなものなのかとどんな場面で使うべきか (使うべきでないか) を説明します。

指摘

  • 「どんな場面で使うべきか」これは原文が should であるときの訳し方です。よく見れば want が訳されていません。
  • 「どんな」 "どんな" の繰り返しがひっかかりますし、そもそもくだけた表現なので利用を躊躇します。

試訳
ここではそれがどのようなものか、どういう場面なら使いたいか (使いたくないか) を説明します。

補足説明

  • in (what) basic circumstances に暗黙の if 仮定の意義を含ませて、それに呼応して will を would にしているのが原文であると解釈します。つまり「you would do if you were これこれの状況下にある」という構文であり、条件が付随した you will do と同じです。より忠実に訳せば「使いたくなる」になると思います。

指摘箇所2

原文
This is also a nice option for quickly grabbing work from someone else's working repository.

現行訳
もうひとつ、ほかの誰かの作業ディレクトリの内容をすばやく取り込めるのも便利なところです。

試訳
もうひとつ、ほかの誰かの作業リポジトリの内容をすばやく取り込めるのも便利なところです。

指摘箇所3

原文
It's important to mention that this isn't necessarily the fastest option if you're using a shared mount of some kind.
A local repository is fast only if you have fast access to the data.
A repository on NFS is often slower than the repository over SSH on the same server, allowing Git to run off local disks on each system.

現行訳
また、何らかの共有マウントを使用している場合は、必ずしもこの方式が最高速となるわけではありません。
ローカルリポジトリが高速だというのは、単にデータに高速にアクセスできるからというだけの理由です。
NFS 上に置いたリポジトリは、同じサーバーで稼動しているリポジトリに SSH でアクセスしたときよりも遅くなりがちです。SSH でアクセスしたときは、各システムのローカルディスクにアクセスすることになるからです。

指摘

  • 「何らかの共有マウント」some kind の訳し方ですが、これが主語なので「共有マウントの種類によっては..ということがあります」とすると自然な日本語になると思っています。
  • 2文目、3文目指摘なし。ただし 3文目は下記の最終文指摘との兼ね合いで再考。
  • 最終文「SSH でアクセスしたときは..」each system は NFS上リポジトリとSSHアクセスリポジトリの2つを表わしていると思います。これを考えると本訳文は意味不明になります。直訳は「各システムにおいてGitをローカルディスク上で実行することを許している(ので|のに|とすると)」。ここから原義を推し量ると、ローカルリポジトリにはローカルファイルアクセスしたら早いのに、わざわざネットワークを介して(ローカルなのに)SSHアクセスをするという話で、そんな遠回りまでするアクセスよりも、NFS はさらにもっと遅くなりますよ、ということだと思います。3文目から捉え直してみると、非常に難しい訳になると感じます。順番どおりに流して訳してもよいのですが、それだとかなり英語調の文章になります。まわりくどくとも、2文をまとめて引き戻って訳すやり方で、意訳をいとわず自然な日本語の流れを試訳にします。

試訳
また、利用している共有マウントの種類によっては、必ずしも最高速とはならない場合があります。
ローカルリポジトリが高速だというのは、単にデータに高速にアクセスできるからというだけの理由です。
したがって同一サーバー上において NFS アクセスと SSH を介したアクセスを比較すると、ローカルディスク上で Git を実行しているにも関わらず、NFS 上のリポジトリアクセスの方が遅くなることがよくあります。

指摘箇所4

原文
Every user has full shell access to the "remote" directory, and there is nothing preventing them from changing or removing internal Git files and corrupting the repository.

現行訳
全ユーザーが接続先のディレクトリにシェルで自由にアクセスできるようになるため、Git 内部ファイルの変更・削除を防止することができないからです。仮にそういったことが起こると、リポジトリが破損してしまいます。

指摘

  • 「接続先のディレクトリ」 無難な訳とされていますが、原文は "remote" です。原文の意図を汲み取って訳しても良いように思います。なぜダブルクォートで括っているのか。リモートリポジトリではあるのですが、ローカルファイルシステム上にある "リモート" リポジトリ、いやいや "リモート" ディレクトリ、といった皮肉っぽい表現だからです(そこまで言わなくても、意識はリモートと言いつつ、実際はローカルにあるといったところでしょうか。だからこそ誤って壊してしまう、とつながっていきます)。「"リモート" ディレクトリ」とそのまま訳したら、勘がいい読者には伝わると思います。
  • 「自由にアクセスできる ようになる ため」 できる ようになる という表現が気にかかります。become able to を訳したときの表現と同じですが、「アクセスできるため」とする表現が原義に素直に合致すると考えます。「できるようになる」と表現したときには、まるでローカルにリポジトリを配置する前はアクセスができなかったのに、配置した時点で(初めて、やっと)アクセスできるように変化したかのような表現になるからです。
  • 「仮にそういったことが起こると」ダイナミックな訳し方であると思います。厳密に言えば corrupting は preventing them from の配下に含まれると思いますので、「リポジトリの破損を防止することができない」が原義です。corrupting 直前の and を私は「ひいては」と訳し、試訳として示します。
  • 「防止することができない からです 。」 当該箇所直前の文で「注意しておきましょう」の理由説明をここまで引っ張ったということですね。引っ張っても良いし、そうでなくても良いし。

試訳
全ユーザーが "リモート" ディレクトリにシェルで自由にアクセスできるため、Git 内部ファイルの変更・削除の防止、ひいてはリポジトリ破損を防止することができません。

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