Skip to content

Latest commit

 

History

History
executable file
·
271 lines (198 loc) · 14.3 KB

README.ja.md

File metadata and controls

executable file
·
271 lines (198 loc) · 14.3 KB

RedAmber

Gem Version CI Maintainability Test coverage Doc Discussions

Rubyistのためのデータフレームライブラリ.

README in English

screenshot from jupyterlab

概要

  • RedAmberはRubyで書かれたデータフレームライブラリです。Apache Arrowの列指向データフォーマットを扱うことができます。
  • Rubyらしいブロックやコレクションを使って、Rubyらしい書き方でデータフレームの操作ができることを目指しています。
  • このリポジトリは開発コンテナ(Dev Container)をサポートしているので、RedAmberの操作が容易に試せます
  • 使用例が豊富なドキュメントと、127項目の主な操作例を記載したJupyter Notebookドキュメントがあります。

必要な環境

Ruby

  • Ruby 3.0 以上.

ライブラリ

gem 'red-arrow',   '>= 12.0.0' # お使いの環境に合わせた Apache Arrow が必要です
                               # 下記のインストールを参照してください
gem 'red-arrow-numo-narray'    # 必要に応じて。Numo::NArray との連携またはランダムサンプリングが必要な場合。
gem 'red-parquet', '>= 12.0.0' # 必要に応じて。Parquet の入出力が必要な場合。
gem 'red-datasets-arrow'       # 必要に応じて。Red Datasets を利用する場合。
gem 'red-arrow-activerecord'   # 必要に応じて。Active Record とのデータ交換が必要な場合。
gem 'rover-df',                # 必要に応じて。Rover::DataFrame に対する入出力が必要な場合。

インストール

RedAmberをインストールする前に、下記のライブラリのインストールが必要です。

  • Apache Arrow (>= 12.0.0)
  • Apache Arrow GLib (>= 12.0.0)
  • Apache Parquet GLib (>= 12.0.0) # Parquetの入出力が必要な場合。

環境ごとの詳しいインストール方法は、 Apache Arrow install document を参照してください。

  • Ubuntuの場合の最低限必要なインストール例:

    sudo apt update
    sudo apt install -y -V ca-certificates lsb-release wget
    wget https://apache.jfrog.io/artifactory/arrow/$(lsb_release --id --short | tr 'A-Z' 'a-z')/apache-arrow-apt-source-latest-$(lsb_release --codename --short).deb
    sudo apt install -y -V ./apache-arrow-apt-source-latest-$(lsb_release --codename --short).deb
    sudo apt update
    sudo apt install -y -V libarrow-dev libarrow-glib-dev
    
  • Fedora 39 (Rawhide)の場合:

    sudo dnf update
    sudo dnf -y install gcc-c++ libarrow-devel libarrow-glib-devel ruby-devel libyaml-devel
    
  • macOS の場合は、Homebrewを使用する:

    brew install apache-arrow apache-arrow-glib
    

Apache Arrowがインストールできたら、下記の行をGemfileに追加してください:

gem 'red-arrow',   '>= 12.0.0'
gem 'red_amber'
gem 'red-arrow-numo-narray'    # 必要に応じて。Numo::NArray との連携またはランダムサンプリングが必要な場合。
gem 'red-parquet', '>= 12.0.0' # 必要に応じて。Parquetの入出力が必要な場合。
gem 'red-datasets-arrow'       # 必要に応じて。Red Datasets を利用する場合。
gem 'red-arrow-activerecord'   # 必要に応じて。Active Record とのデータ交換が必要な場合。
gem 'rover-df',                # 必要に応じて。Rover::DataFrameに対する入出力が必要な場合。

bundle installとするか、または gem install red_amberとしてインストールしてください。

Development Containersによる開発環境

このリポジトリは 開発コンテナ(Dev Container)をサポートしています。 これを使うと、ローカルの環境を変更することなく、RedAmberに必要なツール一式を含んだ環境を準備することができます。この環境には、Ruby、Apache Arrow、RedAmberのソースツリー、GitHub CI、サンプルデータセット、IRubyカーネルを含んだJupyter Labなどが含まれています。

RedAmber用のDev Containerは、.devcontainer ディレクトリに必要な設定が書かれています。 使用例は、開発コンテナ(Development Containers)の利用をご参照ください。

Docker イメージと Jupyter Notebook

(注:将来削除される可能性があります。上記のDev Containerをご活用ください。)

このリポジトリのdocker フォルダーから Docker コンテナ環境を生成できます。リポジトリをクローンしてから、dockerフォルダーにある readme を参照してください。その環境では docker/notebook フォルダーにある Jupyter Notebookイメージを試用できます。

このREADMEの内容をネットワーク上のJupyter Notebookでインタラクティブに試用することも出来ます。 Binder. Binder

Jupyter Notebookの環境を含めた他の多くのデータ処理用のライブラリーとともにRedAmberもパッケージングされたDocker Imageとして、RubyData Docker Stacks が利用できます(Thanks to Kenta Murata).

他のデータフレームライブラリとの比較表

RedAmberの基本的な機能をPython pandas や R Tidyverse や Julia DataFrames と比較した表は DataFrame_Comparison_ja.md にあります(Thanks to Benson Muite).

RedAmberのデータフレーム

クラス RedAmber::DataFrame は2次元のデータの集まりを表現します。 その実体は Red Arrowの Tableオブジェクトです。

dataframe model of RedAmber

それではライブラリをロードしていくつかの例を試してみましょう。

require 'red_amber' # require 'red-amber' でもOKです.
include RedAmber

例: diamonds データセット

もしまだであれば、Red DatasetsのArrow拡張をgem install red-datasets-arrow としてインストールしてから次を実行してください。

require 'datasets-arrow' # サンプルデータのロードのため

dataset = Datasets::Diamonds.new
diamonds = DataFrame.new(dataset) # v0.2.3以前では, `dataset.to_arrow`とする必要があります。

# =>
#<RedAmber::DataFrame : 53940 x 10 Vectors, 0x000000000000f668>
         carat cut       color    clarity     depth    table    price        x ...        z
      <double> <string>  <string> <string> <double> <double> <uint16> <double> ... <double>
    0     0.23 Ideal     E        SI2          61.5     55.0      326     3.95 ...     2.43
    1     0.21 Premium   E        SI1          59.8     61.0      326     3.89 ...     2.31
    2     0.23 Good      E        VS1          56.9     65.0      327     4.05 ...     2.31
    3     0.29 Premium   I        VS2          62.4     58.0      334      4.2 ...     2.63
    4     0.31 Good      J        SI2          63.3     58.0      335     4.34 ...     2.75
    :        : :         :        :               :        :        :        : ...        :
53937      0.7 Very Good D        SI1          62.8     60.0     2757     5.66 ...     3.56
53938     0.86 Premium   H        SI2          61.0     58.0     2757     6.15 ...     3.74
53939     0.75 Ideal     D        SI2          62.2     55.0     2757     5.83 ...     3.64

例えば、1カラット以下のレコードに対し、cut毎の平均のpriceを求めるには次のようにします。

df = diamonds
  .slice { carat > 1 } # #sliceの代わりに#filterでも可
  .group(:cut)
  .mean(:price) # ここで:priceを指定する場合はgroupの前のpickは不要
  .sort('-mean(price)')

# =>
#<RedAmber::DataFrame : 5 x 2 Vectors, 0x000000000000f67c>
  cut       mean(price)
  <string>     <double>
0 Ideal         8674.23
1 Premium       8487.25
2 Very Good     8340.55
3 Good           7753.6
4 Fair          7177.86

Arrowのデータはイミュータブルなので、これらのメソッドは新しいオブジェクトを返します。

次の例は、列をリネームしてから新しい列に簡単な計算の結果を格納します。

usdjpy = 110.0 # 今よりずっと円高の頃

df.rename('mean(price)': :mean_price_USD)
  .assign(:mean_price_JPY) { mean_price_USD * usdjpy }

# =>
#<RedAmber::DataFrame : 5 x 3 Vectors, 0x000000000000f71c>
  cut       mean_price_USD mean_price_JPY
  <string>        <double>       <double>
0 Ideal            8674.23      954164.93
1 Premium          8487.25      933597.34
2 Very Good        8340.55      917460.37
3 Good              7753.6      852896.11
4 Fair             7177.86      789564.12

例: starwars データセット

次の例は、CSVファイルをダウンロードしてstarwars データセットを読み込みます。その後簡単なデータのクリーニングを行います。

uri = URI('https://vincentarelbundock.github.io/Rdatasets/csv/dplyr/starwars.csv')

starwars = DataFrame.load(uri)

starwars
  .drop(0) # 不要な列を取り除く
  .remove { species == "NA" } # 不要な行を取り除く
  .group(:species) { [count(:species), mean(:height, :mass)] }
  .slice { count > 1 } # #filterでも可

# =>
#<RedAmber::DataFrame : 8 x 4 Vectors, 0x000000000000f848>
  species    count mean(height) mean(mass)
  <string> <int64>     <double>   <double>
0 Human         35       176.65      82.78
1 Droid          6        131.2      69.75
2 Wookiee        2        231.0      124.0
3 Gungan         3       208.67       74.0
4 Zabrak         2        173.0       80.0
5 Twi'lek        2        179.0       55.0
6 Mirialan       2        168.0       53.1
7 Kaminoan       2        221.0       88.0

より詳しいデータフレームの使用例については、DataFrame.md をご参照ください。

1次元のデータを保持する Vector

クラスRedAmber::Vector はデータフレームの中の列方向に格納された1次元のデータ列を保持します.

より詳しい使用例については Vector.md をご参照ください。

Jupyter Notebook

このリポジトリでは Quarto を使って、操作例を載せたJupyter Notebookのソースはqmd形式で保存し、gitの管理下に置いています。Notebookの生成は開発コンテナを使うと便利です。詳しくは開発コンテナ(Development Containers)の利用を利用して下さい。

開発

Dev Containersを利用してコンテナ上に開発環境を作成する方法がお勧めです。開発コンテナ(Development Containers)の利用例を参考にしてください。

または、ローカル環境に必要なライブラリをインストールした上で、下記を実行するとテストが走ります。

git clone https://github.com/red-data-tools/red_amber.git
cd red_amber
bundle install
bundle exec rake test

RedAmberの開発では、rake test は必須ですが、rake rubocop をパスすることはコントリビュートの際に必須ではありません。このプロジェクトではコードの書き方の好みを尊重します。ただしマージの際に書き方を統一させていただくことがあります。

コミュニティ

このプロジェクトを支援して頂けると嬉しいです。支援の方法はいくつかあります。

  • discussionsでお話ししましょう! Discussions
    • Q and Aや使用方法、豆知識などを見流ことができます。
    • 疑問に思っていることを質問できます。
    • 新しいアイデアを共有する。アイデアはdiscussionからissueに昇格させて育てていくこともあります。漠然としたアイデアでもdiscussionから始めて大きくしていきましょう。
  • バグ報告や新しい機能の提案
  • バグの修正やプルリクエスト
  • ドキュメントを修正したり、不明確なところを直したり、新しく追加しましょう。 皆さんのご参加をお待ちしています。

License

The gem is available as open source under the terms of the MIT License.